カスタマーレビュー
こんな面白い本は久しぶり。 何かの発明、発見をやろうとしている人、独創的な仕事に挑戦している人にとって羅針盤となる書です。 日米大学事情の真実を、歯に衣着せずに喝破しているのは痛快極まりありません。いわく、「大学の教官を見ていると、学生の質を云々する前に、教官の質を問題にすべきだと思うことがある。」 「三分の一は社会的不適合者、そして三分の一は大学で寝ていて何もしない人」 「まともな教育者、研究者といえるのは、残りの三分の一くらいである。」等々。 毎日、懲役としてやらされているIC基盤つくりで特許をとってやろうと決意した次第です。 面白い中村さんと城戸さん、それぞれ別々に書いた原稿を組み合わせた ような構成で、書籍としてはやや物足りなさも残るが、それぞれの 技術や研究に対する主張が明確で、面白い本である。 今の日本のように、試験偏重の入試、設備ばらまき型の研究費補助 を続けていては、いつまで経っても海外に追いつけないと感じた。 やはり、大学院は海外へ行くべきなのかと、考えさせられた。実験から窺える強い意志 薄暗い実験室の中で、地味な白衣を身にまとい、冴えない表情でオタクな専門用語を交し合う・・・。そんな理系研究者のイメージを覆す、2人の「突然変異」の登場である。 「知識など要らない」「成功が成功を呼ぶ」等、独自の実験哲学を打ち立てた2人。実験生活での苦労から、成功するにはしがらみを捨て、常識を疑えと強く説く。これができない人は研究者に向いていないと言い切る。 惰性で実験生活を送る理系人間、研究・実験に実感のわかない文系人間には、彼らの実験生活が新鮮に映るだろう。
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