ブッシュ/世界を壊した権力の真実

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ブッシュ/世界を壊した権力の真実

ブッシュ/世界を壊した権力の真実 ISBN:4569621589
出版社:PHP研究所
Author:カレル・ヴァン・ウォルフレン 藤井 清美 
Media:単行本
価格:2,100




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レビュー
   著者はベストセラー『人間を幸福にしない日本というシステム』で知られる知日派のオランダ人だが、ここ数年は『アメリカを幸福にし世界を不幸にする不条理な仕組み』を著すなど、もっぱら関心は世界唯一の超大国となったアメリカに移っていた。本書はその著者が歴史的、国際的な視点を織り交ぜつつ、9・11以降、自己崩壊の一途にあるアメリカ合衆国と、その元凶ともいうべきブッシュ大統領について掘り下げたレポートである。

   今、アメリカで何が起こっているのか。どこか変だと思ってはいても、それを正しく理解している人は少数だろう。リベラルかつ博識の著者はその疑問に明快に答えてくれる。9・11が戦争だというのは大統領が無能さを隠すための大きなウソである。なぜなら、戦争になると大統領の支持率が上がるからだ。その背景には大統領の個人的な利害も絡んでいる。そもそも彼が大統領に選ばれたのは、石油や軍事産業が選挙に2億ドルも注ぎ込んだからで、ブッシュは石油・軍事産業の代表者に過ぎないのだと。

   現行勢力の萌芽は1960年代に遡ると著者はいう。冷戦構造と道徳的な退廃が「アメリカ右派」と呼ばれる過激派を育て、自由の意味を履き違えたロマンチックな市場迎合主義が企業によるアメリカの乗っ取りを許した。その結果、現在の米国は巨額のカネ、つまり大企業が、誰が支配者になるかを決める寡頭政治になっているのである。

   それにしても今の米国はひどい。アメリカはいつか目を覚ますだろうと本当は信じていたのだが、そんな考えはどこかへ吹き飛んでしまった。半世紀にわたって築かれた世界秩序はブッシュ体制によってすっかり崩壊し、もう元には戻らない。具体的な事例は本書に譲るが、「アメリカの惨状のために、私たち全員が窮地に追いやられている」のである。今、私たちにできるのは、アメリカが世界秩序の回復に向けて、なるべく早く良心を 取り戻してくれるよう祈ることだけなのだろうか。(齋藤聡海)



カスタマーレビュー
虚構としてのアメリカ大統領の実像を克明に描いた労作 アメリカのブッシュ大統領は、9月11日の直後には夜になるまでホワイトハウスに戻らずに、英国紙からは彼の指導者としての資質に大きな疑問符がつけられていた。なのに、同じ人物が一ヶ月も経たないうちに、世界史に名を残したルーズベルト大統領にも比肩する、偉大な大統領としてメディアに登場するようになっていた。
 このような「変身」の秘密を本書はていねいに解きあかしてくれる。まさかそこまで、と思いたくもなるのだが。アメリカ大統領というのは実は巨大な虚構そのものなのである。虚構がそれなりに機能しているときはそれもよいだろう。しかし、「国際社会」を破壊してまで強行されたイラク攻撃では、肥大化する虚構がアメリカ国民を、世界を、後戻りのできない誤った方向に導いている!のである。
 虚構としてのアメリカ大統領を導いている考えの基本には、野放しの資本主義が良いことだ(市場万能主義)という歴史的にも一度も論証されたことのない誤ったイデオロギーがあると著者は言う。
 著者の見解に仮に違和感があろうとも、立場や個人的な興味によってさまざまな読み方ができ、新たな発見があり知的刺激のある本は良い本と言ってよいであろう。
 日本はアメリカの「同盟国」などではなく、「実態としては、日本はアメリカの保護国なのだ」という指摘もあり、読者としてはまさに心理的な抵抗も感じるのだが。にもかかわらず、本書はまさに良い本である。アメリカと世界を、また今日の日本について考えるためにもおすすめできる好著である。ヒステリックな内容。とても最後まで読む気がしなかった「日本を幸福にしない」のウォルフレンは好きだったけど、この本はとてもヒステリックで挑戦的、けんか腰、好戦的な表現が多く、中立な立場にたったフェアなものと思えなかった。

それでもなんとか最後まで読もうとしたけど、物事を決め付けた方向から書き進めているようだし、物事を事実の積み重ねで明らかにしていこうとするより、自分の強い言い方だけで批判しているようで、退屈で読む気がしなくなり、やめてしまった。批判精神は物事のきちっとした分析からくるものなのだろうけど、そういった姿勢が見えなかった。リスクを引き受けたからこそ経営幹部は高い報酬を得てもいいという論拠を批判するのに、。「ジャック・ウェルチは自分の妻を選ぶ以上のリスクを犯していない」というだけでは、納得を得られないし、フェアな表現とも思えなかった。
アメリカというシステムにある問題をもって論理的に冷静に分析し批判して欲しい、著者ならできると期待したのに、残念だった。



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