カスタマーレビュー
眠りに対しての洒落たアプローチ昨日、買ったばかりですが、もう読んでしまいました。10年来の筒井康隆のファンだからというのもありますが、最近、ここぞというときに寝てしまう、と言う悲しい状態だったので買ってみました。寝るための、または目を覚ますための知恵が一杯詰まっていて、楽しい本です。また、装丁も美しく、冒頭にデルヴォーの絵をもってくるあたりは筒井康隆のセンスのよさを感じました。 実際昨夜、睡魔と闘いながら勉強していましたが、この本のおかげで大爆笑して目が覚めました。そして眠るときには、収録されていた渋澤龍彦訳の詩を読みました。不思議と勉強で高ぶっていた神経が、収まっていくのを感じました。「眠り」をテーマにした、知的娯楽本。そのへんのいわゆる「実用書」とは全く一線を画した、知的かつお洒落な本ですね。監修の筒井氏の遊び心とエスプリが、随所随所に利いています。 かといって、全く実用的ではないかといえばそんなことは無い。特に、眠気を覚ます小説の「問題外科」を読めば、100%ばっちり覚醒すること間違いなし!お試しあれ。通勤のお供に通勤電車で本を読もうとしても、つい眠くなってしまうのですが、 この本を読んで刺激的な文章や絵を見ると、本当に すっきり目が覚めます。筒井氏のファンではないですが、 面白い試みだと思います。 眠気覚ましと教養の2つの効果。星4つです。
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