食べることをやめた子

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食べることをやめた子

食べることをやめた子 ISBN:4569628729
出版社:PHP研究所
Author:ヴァレリー ヴァレール Val`erie Val´ere 吉井 祐子 
Media:単行本
価格:1,470




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レビュー
   表題は患者の観察記録のようだが、本書はフランス人の15歳の女の子が、拒食症治療のために精神病院に収容された13歳のときの4ヵ月間を振り返り、当時の気持ちを綴ったものだ。読者はまず、自分の母親を含めた外の世界に対する呪詛の言葉の洪水にとまどうだろう。根拠のない優越感、被害者意識、虚勢、非難、自己弁護などは誰でも若いときにいだく感情だが、著者の場合はレベルが半端ではないのだ。

   本人にとって「食べないこと」は、この世から姿を消すための手段。ところが、なぜそう思うようになったかを考えても答えが見つからない。少女は白ネズミのように、ネガティブな感情の車輪をひたすら回しつづける。しかも、文字のうえでは恐ろしく多弁なのに、医者や看護婦には泣きじゃくるだけ。言葉が渦巻く内部と外部をつなぐ回路が機能しないからだ。

   精神的に異常だと片づけるのはたやすいが、読んでいくうちに、耳をふさぎたくなるようなうめき声が行間から聞こえてくる。フランスで多くの人を魅了し、ベストセラーになったのも納得できる生々しい人間の心の叫びだ。

   著者は結局、21歳で薬物の過剰摂取による自死のようなかたちでこの世を去った。人間は傷つき、怒りと悲しみを経験しながら、「たかが人生、されど人生」の安らぎと諦観の入り交じった境地に達し、自分にも他人にも優しくなれる。だが、そこに到達できない悲しい人々もいるのだ。(小林千枝子)



カスタマーレビュー
理解されない事・・・書店でこの本を見つけた時、何の躊躇も無く購入してしまった。

拒食症で苦しむ子供達については「鏡の中の孤独」(集英社文庫)「それでも吐き続けた私」などがあるが、この本はその中のどれよりも精神的な叫びが綴られていた。きっと普通の感覚の持ち主ならば「理解」出来ない事柄ばかりであろうが、この「病」に少しでも触れたことのある人たちにとってはどこか自分との共通点を見つけ出すに違いない。

これは「病」を克服出来た「記録」ではない。
だから尚更、今この「病」で苦しんでいる人々にも読んで欲しい一冊である。



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