レビュー
本書は、お金を上手に管理して豊かな生活をしたいと願う女性のための本である。どちらかといえば、女性は目先の生活費をやりくりするのには長けているものの、老後や子どもの学費といった中長期的な観点に基づくお金の管理は苦手だという固定観念がある。夫婦の場合、各種ローンや余剰資金の運用に関しては、全面的に配偶者任せの人も多いのではないだろうか。しかし、配偶者との別れもありえることだし、その配偶者がお金の管理に疎いということも考えられる。「豊かな人生を送るために、自分の財産は自分で管理しよう」というのが、本書のテーマだ。 本書の大部分は、お金の管理に苦手意識を持っている女性のアレルギーを解き、自分の財政状態の現実を見つめ直すためのガイドに終始している。たとえば、老後の心配をしすぎるあまり、お金の運用を全くせずに財産を食いつぶしてしまう人、逆に、クレジットカードで買い物をしすぎてしまい、利子を払うだけで精一杯になってしまっている人などがいる。そんな人たちがどんな精神的・心理的問題を抱えているのかを明らかにし、自分自身の問題として直視することの大切さを説くのに紙幅を割いている。 ただし、財産の運用方法といった具体的なノウハウは、最終章に概要が書かれているのみ。お金の効果的な管理手法を知りたい人には物足りないかもしれない。お金と向き合うということは、自分の生き方を見直すチャンスにもなる。本書は、お金の使い方に自信がなく、将来への不安があるものの、何をどうしたら良いか全く見当がつかない人が最初に手に取った場合に、良いガイドブックとして役に立つだろう。(朝倉真弓)
カスタマーレビュー
一読の価値ありお金と、心の関係が良く書かれています。 こて先の投資の仕方より、自分がお金についてどう考えているか?が重要だと思います。 私は、この本を読んで目から鱗が3枚くらい落ちました。 お金についての思い込みを見直すには、最高の書。
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