カスタマーレビュー
どうしたらうつ病が治るのかは、わからない身内に鬱病になった者がいて、その者がこの本は自分の事が書かれてあると言うので、彼女を理解する為に読んだ。彼女が何故鬱病になったのか、彼女の心理はどんな状態なのかは分かった。でも、立ち直るには、彼女が誰かに認められたい、という生き方をやめる事や、ありのままの自分自身で生きる努力をしなくてはいけないのだけど、生い立ちゆえ、鬱病になる者にはその能力が備わっていない。ならばどうすれば、治るのですか?同道巡りの内容で、鬱病の彼女がこの本が私だと言って、手元に置いて読み返すことは、いい事なのか、疑問だ。鬱をわかってもらえないと 嘆いていたら長い間 鬱に苦しみ、家族にさえ理解されませんでした。 この本は、そんな孤独感を感じている方に 読んでもらいたいです。 なぜ、健康な人と 自分は違うのか、私自身がなにも分かっていなかった事に 大泣きしてしまいました。 きっと何かが 変わってくるキッカケとなり得る本です。 しいていえば、鬱の原因が 分かっている方には分かりきっていて、つまらなく思うかもしれません。 できれば、鬱の家族の方、どうしてあげたらいいか悩んでいる友人の方などに 読んでもらいたい本です。なぜこんなに疲れきってしまって生きる気力がわかないのか知りたい人には読む価値あり作者は、知識と30年の電話相談の経験から、鬱症状に苦しんでいる人の、そうなる心の原因を解き明かしてくれる。そうなんだ、それで普通の人が簡単に出来ることが出来ないんだ。それで普通のことをするだけでものすごく消耗するんだ。 そういうことはわかった。 自分が消耗してしょうがないという人は読んで原因を知るべきだ。 しかし、前書きに書かれたような「そこから抜け出す方法」に割かれた紙数は実にささやかである。もちろんそれでも実行の価値はあるだろう。だがこれはほんのさわりだけだと思った方が良い。この本をほんの入り口と消化して、論理療法などのワークブック、専門医によるカウンセリングや薬物治療など、本格的な解決を求める必要がある。 加藤諦三を読んでいて思うのだが、この多作なエッセイストは果たして読者を鬱から救おうと願っているのか疑問である。鬱治療の2冊目に選ぶ作家ではない。
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