カスタマーレビュー
リーダーになることこそ自分を大事にする生き方だ。 「鶏口となるも牛後となるなかれ」とは「大きい組織よりも小さい組織に入ったほうが出世も早いから得だ」といった、日本人が思いつきそうなセコイ処世訓ではない。(今まであなたはそう思ってませんでしたか) 牛のような強大な組織や勢力でも、その下について人に支配されながら生きるようではダメで、たとえ鶏のように小さな組織やチームでも、自分がそのリーダーとなることこそまともな人間の生き方である。 「リーダーとなるには能力と意欲を必要とするが、決め手となるのは意欲である。」として意欲と関心を喚起する材料を提起しています。 この本にはリーダーとなるための便利なノウハウは書いてありません。「そんなものなどないことを知って、自分で成功の法則を見出す人だけがリーダーになれるのである」だからです。 私も、くらいこむ前にこの素晴らしい本が出ていたらなあと思う毎日です。リーダー批評が大部分あなたもリーダーになりなさい、というタイトルなので 生き方論を中心に書いてあるのかと思いましたが、 生き方論というよりは過去、特に政治におけるリーダー批評 といった内容が大部分を占めていました。 (もちろん、なぜリーダーになるべきなのか、その理由についても 最後には書いてありましたが、そこを読めば十分です。) そういうものだと思って読めばいいかもしれません。 結構辛口な部分もあるので、リーダーになることを薦めているのか やめさせようとしているのかどっちだ?と思う節もありました。
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