レビュー
近未来のロンドン。地球は「帝国」の支配を受けていた。ガソリンなどの資源は尽き、車に乗れるのは特権階級の人々だけだ。ある日、チャーリーの両親が忽然と消えた。彼にも敵の魔の手が忍び寄る。ネコたちの情報を頼りに、チャーリーの両親を探す冒険が始まった。 チャーリーは、ネコ語が話せる男の子。両親は誘拐されたと近所のネコに聞かされた。これには近所の不良少年ラフィが関わっているらしい。チャーリーは両親を探し始める。執拗に追うラフィ。川を進むサーカス団の船に乗り込んだチャーリーは、そこでライオンたちに出あう。ライオンはアフリカの平原に戻りたがっていた…。 原作者は、ルイ?ザ・ヤングとその娘イザベル。ペンネームのジズーとは、実は娘が飼うトカゲの名だそうだ。この物語は、ルイーザがイザベルに語り聞かせるために考えたものだという。そのせいか、サーカス団に紛れ込んでの逃避行、船の旅そしてオリエント急行と、子どもがあこがれるものがたっぷりと出てきて、退屈させない。 しかし、この物語の最大の魅力は、主人公チャーリーがネコ語を話せる以外は、ごく普通の少年として描かれていることだろう。独特な文体はどこか舌足らずで、理屈っぽく感じられる向きもあるかもしれない。だが、決してスーパーマンではないチャーリーの心情が丁寧に描かれていて、読者はチャーリーに親近感をもち、次第に物語にひきこまれていくことだろう。3部作の1作目ということだが、2、3作目の展開が期待される。(川瀬道子)
カスタマーレビュー
早く2巻を?!!非常にスピード感のある息もつかせぬ展開に夢中になりました。 登場人物や場面が魅力的でまるで自分が主人公になった気分で一気に 読んでしまいました。 子供のころ無心で本をむさぼり読んだ感覚を久しぶりに思い出しました。 2巻目が出るのを首をながーくして待ちたいと思います。 私も「うなぎのサンドイッチ」食べてみたいな?。わくわくします!!とにかくわくわくしながらどんどん読み進んでしまいます。 子供の頃、一気に読んでしまった冒険物語を思い出しました。 ハリー・ポッターよりもすごい!!という評判なのも頷けます。 漢字にルビがふってあるという心配りも、嬉しい。 親子で一緒に読んだ本の話ができそうなのも、素敵ですね。2巻は、どうかな?普通に面白かった。それ以上でも以下でもない、という感じでしょうか?絶賛されているほどではないと思います。子供には“毒のない良い本”なのでしょう。息子は気に入った様子で一気に読んでいました。チャーリーが賢明な子なので感化されることを期待してます。でも、ハリポタのように静かに始まったブームではなく最初から商業的な発売だったので大人の私は色眼鏡で見てしまっているかも知れません。内容もハリポタほど満足できませんでした。本代も高いです。2巻以降は借りて読めばいいかなと思っています。
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