カスタマーレビュー
「マスオさん生活」進化版?本屋に並んでいるのを見て、思わず苦笑。 とうとう、夫婦で、妻の親に寄生する時代になったらしい。要するに「マスオさん生活」のすすめだ。 確かに著者の言う「パラサイト・ダブル」をする利点は、様々な点で大きい。 だけど現実問題、そんなにうまく実践できるものだろうか? まず「マスオさん」をするには、性格的にかなりの向き不向きがある。 (自分が一家の大黒柱!というタイプには無理だろう) 妻の親としても、実の娘・孫との同居は歓迎かもしれないが、「マスオさん」との同居は非常に気を遣う。 (「マスオさん」が疎外感を感じないか?) 孫の面倒を、いつもみたい祖父母ばかりではない。 (時々ならいいんだけど、毎日だと大変!) 「マスオさん」の親は、金銭的に援助はしてくれても、孫とあんまり会えなくて寂しいかもしれない。 (息子ばかりを持ったら老後は寂しく過ごさなければならないのか?) 「パラサイト・ダブル」を実践した場合のトラブルシューティングや心理テクニックなども書かれてはいるが、何しろ人には感情がある。 そんなに都合よくはいかないのではないか。 私の理想としては、妻の実家の近くに住んで、時々、妻の実家におんぶするぐらいの、付かず離れずの関係がいいんじゃないかと思うけど。 この本は、結婚が決まったカップルが読んで、結婚生活をどうするか話し合うきっかけにするには良い本だと思う。 または、「マスオさん生活」考慮中カップル、夫の親との同居考慮中カップルにも、シミュレーションとして読んでほしい本でしょう。
|