カスタマーレビュー
「超!! わかりやすい ブランド入門」曖昧模糊とした「ブランド」の基本的な概念を短時間で理解できるように工夫してある良書。 この本の「パッケージ」の持つメッセージそのものが、「ブランド」入門編であることを訴えかけている。分厚いビジネス書にtryして途中で投げ出すよりこちらの方が広い範囲を短時間でカバーできるので断然近道。初めて「ブランド」に触れる人も、一読すれば今までと違った視点でテレビCMを感じるようになり、、スーパーやコンビニでも単なる買い物客ではなくなっているはず。マーケティングはやっぱり面白い!! 「TEA BREAK」もなかなか面白かったし、第9講「失敗を知識化して継承し、未来に活かす」では、顧客と接する部門だけでなくバックオフィスも巻き込み全社一丸とならなければブランド価値は高くはならないことを再認識した。 商品としての「自分」、のパッケージについても考えるキッカケになった。ブランディングを学ぶならこの本から始めよう。マーケターの端くれとして、ブランド、ブランディングの本は山ほど読んだが、正直、最近困っていた。読めば読むほど、「ブランド」とは一体何なのか、よくわからなくなってしまっていたことだ。ブランドの森の奥深くに迷い込んでしまった感じだ。みんな、ブランドを複雑怪奇に語りすぎている。 阪本氏のこの本は、そんな私を森から救い出してくれた。 この本には、ブランド、そしてブランディング(ブランドの作り方)の本質が書かれている。一見薄っぺらに見えるかもしれないが、それは読みやすく、わかりやすい表現の功罪である。本当は、一つ一つの議論はとても奥が深い。そして、「ほんもの」の議論をこれだけわかりやすく書かれているブランド本は、他にはなかったように思う。 ほんもの(本質)はいつもシンプルなものだ、ということを改めて感じさせてくれる本書は、入門書として最適だろう。ただ、実は、これ一冊あればブランディングは実践できてしまうだろう。もし実践が目的なら、これ1冊で十分かもしれない。 まずなによりも本書を読み、他のブランド本は、うんちくと教養のために読もう。三冊読み比べブランドの分野では、アーカーやケラーの本がスバラシイのだが、 他部門の社員にも薦められる安価な入門書を求め、3冊読んでみた。 まず阪本啓一の『ブランドの授業』は解り易いのがよい。本屋で 20分で読了できた。だが、残念ながら内容まで薄くなっている。 これでは雑談であり、とうてい「授業」とは呼べない。 それに比べ、田中洋の『企業を高めるブランド戦略』は中身が濃い。 そもそもブランドが何故効くのか、それを主観で述べるのではなく、 院生と一緒に実験を行なって明らかにしている。 それにケーススタディが実践的だ。「成熟した日用品市場に 海外メーカーが新製品を投ずるには、どうすべきか?」 「老齢化したロングセラー実用車がモデルチェンジするには?」 「バブル期に製品の改善を怠った調味料を再生するには?」といった、 なかなか切実な問題を扱っている。しかも新書だから安い。 石井淳蔵の『ブランド』も新書。そのわりに、ブランドが 商品から離れて一人歩きを始める過程の説明は、独創的であり、 気に入った。 ただ、いささか変わった本なので、気に入るかどうかは読者しだい。 この本はアマゾンで買う前に、書店で中身を読んでみるとよい。
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