カスタマーレビュー
嫌悪感のあるシリーズこの訳書はジェームスアレンなる謎めいた人物を神格化して出されたいわゆる便乗本以上の何者でもない。現に訳はかなり実際の文章と異なった趣で、訳者は一連のシリーズを通して決して彼の意図するものを正確に伝えようという意図はない。何が目的で出版されたのか分からないが、多分よく分からないより広い層に平易な文章でジェームスアレンを売り込もうという出版社の金銭的な匂い以外の何者でもなく、一連のシリーズに嫌悪感と危機感を持つ一人である。まともな日本語だからわかりやすいのでは・・・・・はっきりいって、一連のジェームス・アレンの本の中でこの人の訳が一番わかりやすいです。というのは、まともな日本語で書かれているから。翻訳物はとかく原文が思い起こせる訳文が多いもの。それだったら素人でも翻訳ツールを使えば読めます。英文をただ日本語に起こして金を取るのがプロの翻訳家の技ではないと思います。原文の解釈をふまえた訳であってこそ読者は金を払って読む価値があるというもの。 内容もアレンの主張の根底にある考えが理解できるものとしてGood!ジェームズ・アレンの真意がわかる!「The life triumphant」の完訳本。 本書の10章にアレン哲学の詳細が網羅されている内容と思われる。 学問としての哲学が虚栄心の道具になりうることや信仰心の弱点などを鋭くついており、人間の心理的構造に関する考察が深いことに感心させられる。 同じ原書の邦訳「生きるヒント考えるヒント4」は理解に苦しむ部分があったが、こちらのほうは理解しやすいのと全訳になっているので、「生きるヒント・・・4」に興味のある人、一度読んだ人にも断然こちらがおすすめでしょう。 人間らしく生きる基本姿勢を一つずつ丁寧に説いた作品といえよう。
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