なぜあの人だと話がまとまるのか

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なぜあの人だと話がまとまるのか

なぜあの人だと話がまとまるのか ISBN:4756907164
出版社:明日香出版社
Author:田村 洋一 
Media:単行本
価格:1,575




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カスタマーレビュー
話"が"まとまる この手の本には表面的なハウツーものが多い中で、この本の画期的なところは、ものごとを実現するための「心の持ち方」について考察されている点にある。「心の持ち方」と言っても、気合・根性のような身も蓋もない精神論ではなく、その時々の目的に合わせて、いかに合目的的に意識の持ち方のスイッチを切り替えるかといった客観的なものである。

 また、自分本位な狭い戦略論ではなく、相手や取り巻く組織との関わりや、ひいては自分自身の位置付けについても客観的に捉えて書かれている点も特徴的である。「話をまとめる」系の本に感じられる、「これを実現しなければ」、「相手を説き伏せなければ」といった、ストレスじみた感覚が、この本の中には全くない。読んでいると、あたかも明確なシナリオのもとに配役を振られたあらゆる登場人物によってドラマが展開され、それがシナリオのもとに終結するような、客観的な世界の作り方について書かれているように思え、筆者が、「話"が"まとまる」と題した意図を感じる。そして、現実世界においては、決して不自然で無理な圧力によってではなく、より自然な原理・ベクトルによって「話がまとまる」のだと思うので、その意味で本書は非常にリアルな内容であると言える。
 示唆に富んだ内容ばかりだが、特に私が重要なポイントだと感じたのは以下の3点。
○自己犠牲的に「相手主義」に徹する前に、まず「自分主義」にケリをつけること。

○「現実」と「ビジョン」を、それぞれ細分化してより具体的にイメージすることによって、双方の間に「緊張構造」を作ること。イメージができることによって、その「緊張構造」は、あたかもゴムのように自然に引き合うものである。
○現在から将来を展望するのではなく、将来から現在を見ること。それによって、将来ビジョンがより曖昧なものでなくなる。相手主義著者は、第3章「戦略的に緊張構造をつくりだす」が本書の中心理論であり、心臓部分だと書いている。第3章では「問題から遠ざかるために歩く」のではなく、「何かに近づくために歩く」には、ビジョンと現実とのギャップによって生じる「緊張構造」こそが創造的な成果を生み出すための強力な道具(ツール)になるのだと言う。そして、ビジョンを言葉とイメージで具体化し、ビジョン(到達地点)から現在を展望する、というアプローチの重要性やマインド・マッピング手法の有効性について述べている。

確かにファシリテーション技法として、このようなアプローチは有効であろう。しかし、私はむしろ第5章「相手主義」こそがこの本のコアではないかと思う。著者は、相手主義が自然体でできた時に話が簡単にまとまっていく、また、相手主義は自己犠牲ではない、と言う。相手の立場に立つことがなぜできないのか、それは自分主義ができていないからだ、自分を中心に相手を考えることができない、と気づくべきだ。営業マンの例では、顧客の役に立つ商品、サービスがあって、それを買って使ってもらうことが顧客の役に立つ、と本当に腹に落ちている営業マンは、顧客の視点で話ができる、買っても買わなくてもいい、顧客の役に立つなら買ってもらえればいい、という割り切りができている。そういう自分主義にけりをつけて腹をくくれるようになると、例えばガンジー(私は勝海舟を連想したが)のような自信たっぷりの姿で、相手のために話をまとめていくことができる、と言う。このあたりは、自分主義と相手主義の意味合いが錯綜していて、論理的に疑問を感じる点もあるが、経験的・直観的には大いに肯ける主張であり、そして、実践が最も難しいことでもあると思う。「自分にけりをつける」、確かにこれさえできれば、後はすべてテクニカルな話にすぎない。逆に、相手主義がまったくできなければ、この本の技術やノウハウだけをいくら覚えこんでもあまり意味がないように思う。読みやすいけれど、読めば読むほど味が出る。原理原則の本著者は「ファシリテーション」を仕事にされているようで、題名も「話がまとまる」とありますが、内容はその範囲で収まるものではありません。

生き方そのものついての参考にもなりますし、何よりもコーチングにも通じる基本的な原理がわかりやすく紹介されています。

例えば、

「相手主義」(相手のことを考えるのではなく、相手の立場になりきり、相手の視点で物を考えること)

「意図して意識しない」(物事の実現をはっきり意図して行動しながら、結果の良し悪しを意識せずに目の前の現実に集中すること)

「緊張構造」(実現したいビジョンや目標と、それに対応する現実との間に生じる構造的な関係のこと。ビジョンと現実を結びつけ、そこに生じる緊張構造を保ったときにダイナミックで創造的なエネルギーが生じる)

最後の「緊張構造」を用いて、なぜ、目標、ビジョンを描くのか? なぜ、現状をしっかりと認識することが必要なのかが、とてもわかりやすく紹介されています。

単なる質問のテクニックなどではなく、その奥にある原理的なものを紹介しています。

だからこそ、応用範囲が広く、ファシリテーションやコーチングはもちろん、いろいろな場面で活用できます。

170ページほどの薄い本ですが、とても歯ごたえがあってお買い得の本です。




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