カスタマーレビュー
”毒”喰らっちゃいました。どれだけ日常の中に、思い込みや囚われが多いかに気づかされ、 それらを振り払う数々の行動に、爽快感を覚えます。 それゆえ、敵にまわしてしまう人は増えてしまうかもしれませんが、 それも”お互いのため”ということなのでしょう。”不動産業界を透明化”することよりも、まっとうなサービスをしたい、 そして、さらには子供に誇れる、憧れられる仕事をすることが大切だと 言い切る。ごくシンプルで、ごく熱い想いでもある。 大切なのは、根底にあるもの、想いがどれだけ熱いもので、伝えたい人に 伝えることができるか。大切な人達と共有できるか。 人としてどう生きたいのか、人生を全うしたいのか。 そんな奥の所まで到達する、言葉達です。警告の書である。 ページを開いてから一時間で読み終えた。それだけ親しみやすく読みやすい本である。だが読みやすいことと内容がないこととは同一ではない。本書を単なるハウツーものと高を括って手に取られる方は肩透かしを食うだろう。ビジネスにおける即席の対処法などではない。当たり前のことができていない日本人に対する警告の書だからである。ビジネスの通念を覆す気迫とアイデアに満ちている。 著者は、大人になるにつれ誰もが子供の心を忘れてしまう、その心を取り戻そうと訴える。子供のように感性に従い行動をすることが、そのまま利益に直結しているというのだ。キーワードは、「楽しく」「幸せに」働くことである。本当は誰もがそうありたいと願いながら、しがらみや世間体、自身のプライドに絡め取られ、そのようなことは無理だと半ば自主的に諦めている。これでは仕事に対するやる気は涵養されない。 しかし諦めるも立ち上がるも自分次第。「感即動」=「感じること即ち行動すること」の言葉が示すとおり、直感で行動することが大切であると喝破する。難しいことはなにも提唱していない。当たり前のことを当たり前にせよと迫る。だからこそ説得力があり、歯切れよく、痛快なのだ。 著者は不動産という、ルールが煩雑で不透明な、それゆえに一般の人々からは煙たがられる業界に風穴を開けた。業者と顧客双方に満足を与えるピュアフリー・システムの採用や独自の方針に則った経営を説く本書は、現状維持を錦の御旗とする企業には毒であり、行動よりも言い訳をあげつらう向きにはお薦めできない。反面、現状を打破し、よりよいビジネスを形成しようと真剣に取り組む者にとっては、不動産業界のみならず、すべての業種において心強い味方となることは間違いない。 閉塞感漂う昨今の社会に必要な、発想の転換を促す書である。経営者の役割とは、が明確になります。いやあ、びっくりしました。 著者も本に書いていますが、毒にも薬にもなる本です。 この破天荒な考え方を受け入れられない人も多いでしょう。 でも、他のレビューの方も書かれていましたが、こんなに胸が すっきりしたのも久しぶりです。 痛快な面も多く、しかし経営者として時にグサっと来る部分も。 経営者の役割は、 ・スタッフに明確なビジョンを見せること ・スタッフを認め、期待すること ・責任を持たせて大きなことに挑戦させること まったくその通りですね。私も肝に銘じます。 中小企業経営者の方は、ぜひ読まれることをお勧めします。
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