カスタマーレビュー
本のタイトルは良いが本のタイトルに惹かれて読んでみたが、設計書がファイルメーカーPro (今時ファイルメーカーPro?)だとかモックアップ(画面イメージ)を はじめて顧客担当者と顔を合わせた日から数日(数日って何日だろう?) で作成するだとか仕様変更ゼロを目指すとか実作業者の重荷を排除とかあって開発プロセスの話とプロマネの話が入り乱れている気がした。その割には値段が安いか? 全てが参考になるとはとても思えないが、所々はエッセンス程度の 参考になるか? モチベーションの維持とか実作業者の重荷を排除とかそうそうと思う こともあるにはあるが、それってプロマネの普通のお仕事で他のプロ マネ本にも書かれていると思うし、結局のところ筆者が推奨するスペ ックパターン開発プロセス解説本に思われる。こういうまともな本がなぜ売れない?!プロジェクトマネジメントというと小難しい本や翻訳本がよく売れる。確かに大切なことが書いてあるのだろうが,細かすぎて現実味が乏しい。そもそも「マネジメント」に対して「管理」などの言葉しかもたないこの国に,管理手法だけ教えてもいらない仕様書や報告書の類が増えるだけだ。 この本はソフトウェア開発プロジェクトのマネジメントの考え方・方法が書いてある。内容は極めて具体的だ。明日にでも使えることが書いてある。本書を貫く考え方は,「作って動かすために全ての行動がある」ということだ。だからこそ,いらないものは徹底して省く。こうした判断を行うための軸となる思想こそが,プロジェクトマネージャにまず第一に求められることではないだろうか。
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