カスタマーレビュー
この本で思考法は必ず変わる創造的な発想をおこなうには、拡散思考→収束思考のプロセスを経ることが必要ある。本書は6つの視点を用いることで、このプロセスを自然に行うことができる。これが6ハット思考法の最大の特徴である。 正直に言って、デボノはノーベル賞クラスの大天才である。世界を変えた50人にも選出されている。では、なぜ本書は売れないのか? おそらく、6つの帽子という単純さ、幼稚さが、本書の購入を阻んでいるだろう。ただし、それは大変にもったいない。この本への投資は必ず報われると保証しよう。論理思考の次に水平思考の発案者エドワード・デボーノの名著"Six Thinking Hats"の邦訳。 思考法のパイオニアであるデボーノ博士の集大成的著作である。 以前『デボノ博士の「6色ハット」発想法』というタイトルで 訳書が出ていたが、この思考法は会議で使うのが最も効果的と みたのか、本書では『会議が変わる』となっている。 6つの色帽子はそれぞれデータや創造性、感情などを意味し、 各色の帽子をかぶったときにはその帽子の思考をする。 感情さえも思考に含めてしまうところはほんとうに画期的だ。 このパワフルな思考法は無論、会議だけでなく、問題解決の手段として 一人で利用することもできる。 博士によれば、従来の論理思考は「車の左前輪のようなもの」だという。 左前輪は車を走らせるうえで不可欠なパーツに違いないが、 車のすべてではない。左!前輪だけで車が走るのではないからだ。 つまり論理思考だけでは不十分だというわけである。 本書では6つの帽子の使い方、博士の提唱する水平思考の わかりやすい説明も述べられているので、はじめて氏の著作に 触れる方も安心して読めるだろう。私自身、原書、訳書の計3冊を読んだが、 そのたびに新しい刺激を受け、論理思考だけが思考法のすべてではないことを痛感させられる。 頭にいい刺激が欲しい方必読の一書である。ほんとにかぶって会議をしたら、けっこう楽しい。白、赤、黄、緑、青、黒、それらの色に定義を当てはめて、理論に 利用していく。企画会議や戦略会議など、日々たくさんの会議で 時間をつぶしているビジネスマンにはぜひ読んでほしい。 しかし具体的に青色の帽子をかぶれる人(理論的進行)ができる人が 多くの企業には少ないような気もするが…。 個人的な発想法としても利用し、頭の中を整理していくのにはとても 良い。ただし、イメージ力の少ない人には苦痛かもしれない。
|