カスタマーレビュー
手っ取り早く理解したいのなら別の著作「ブランディング22の法則」を読んだ方が、早い。読み終えるのは早いが、この本を読めば終わりなのではなく、現実社会で結果を出すにはかなりの時間がかかることをお忘れなく。遅ればせながら、おもしろかったです。これまでプロモーション関連の仕事をしていますが、PRについては素人です。PRを考えないと、という上司から強制的に読まされましたが、広告に対する概念が変わりました。 既にレビューされているかたも書いてらっしゃいますが、確かに、どのようにPR活動を行うと良いのか、という肝心な「問いの答え」を、本文の数ある例から導き出すことはできません。 しかしながらこれは批判されるべきではなく、「答え」は業種や職種、PRの必要度合いなど、PRを行う側で変わってくるので、逆に「答え」があるほうがうそ臭いでしょうね。 わたしにも、これから「答え」を導く作業が待っています。広告とPRという2つの手法の整理に役立つ一見、広告を否定的に捉えているかのようなタイトルですが、実際の内容はそうでもありません。 広告とPRという2つの手法の善し悪しを多くの事例を通じてわかりやすく、かつ的確に指摘していると思います。 広告を生業とする人ならば目をつぶってしまいがちな、広告という手法の限界を明快にしているのが、自分にとってはとても新鮮でした。 PRの基本を整理するにもうってつけではないでしょうか。
|